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シスコンなハナビとヒナタを愛でつつ、ハナヒナ、ネジヒナ、キバハナ、ヒアヒザなど無節操なCPで、日向一族中心に小話など細々と…。
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【2025年05月05日10:10 】
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甘い香りはいかがですか?
三月は、ホワイトデーやら卒業シーズンやら水乃さんのお誕生日やら、愛すべきハナビたんのお誕生日もある季節。
とりあえず、行事ネタでホワイトデーなネジヒナ甘糖な感じで…
以下、興味のある方のみご賞味下さいませ。
白睡蓮は、また月末にどどんと勢いつけて書きます~ハナビたんのお誕生日だから!(気合入魂)
* * *
日向ヒナタは、朝日が昇る直前のまだ冷たい空気の中、静かな瞑想の時間を道場で過ごしていた。
後半時もすれば、清く白んだ空に綺麗な朝焼けが見える…そんな時分。
「ヒナタ様…」
幼い頃から聞き慣れた従兄の声が、いつもより少し固い口調で…そして、少しだけ躊躇いがちにヒナタの名を呼んだ。
「ハイ。ネジ兄さん?」
瞑想を中断し、何の気負いもなく振り返ったヒナタは、ほんの一瞬…その柔らかな身体の動きを止め、大きな瞳を更に大きく見開いてパチクリと瞬きをした。
「あの…どうしたの? ネジ兄さん?」
振り返った先にいる従兄の長身をその視線に捉えたヒナタは、戸惑ったようにネジへ問う。
「ヒナタ様から先月頂いた菓子のお返しです」
そう言って、義務的に差し出された長い腕の中には、赤いバラの蕾が付いた大きな花束があった。
「え? 私に?」
自分への贈物と聞いたヒナタは、驚きつつも素直に受け取ろうとネジに手を伸ばした。
「ありがとう。ネジ兄さん…」
『甘い罠』
ネジから花束を貰うのは初めての事で、ヒナタは、ほんの少し気恥ずかしい気分を味わいつつ、わざわざお返しに高価な花を選んでくれたネジの律儀さに微笑んだ。
「いえ…2月14日に女性からチョコレートを貰った男は、翌月には必ずその礼を、それなりの誠意と品物で返すのが習わしとマンセルの仲間から聞きましたので…」
生真面目な声で答えるネジに、ヒナタは「気にしなくていいのに…」と小さく笑い声を洩らす。
「菓子の類は、貴女自身がよく手作りされているし、金や銀の細工物は、どれもいまひとつシックリくる物が見つからなかったので、この花を選んできたのですが…受け取って頂けますか?」
ネジは、両手にバラの蕾を抱えた真摯な瞳でヒナタを見つめた。
「そんな…あれは私が作りたかったから、無理にネジ兄さんへ渡してしまったのに。ごめんなさい…かえってネジ兄さんにご迷惑をかけてしまったみたいですね」
突然、申し訳なさそうに肩を竦めて謝りだすヒナタに、ネジは、驚いた様子で眉を顰めた。
「何故、ヒナタ様が謝るのです? この花は、気に入りませんでしたか?」
ネジは、幾分声を荒げつつ、常に冷静沈着な彼にしては珍しい事に、どこか切羽詰った表情でヒナタに迫った。
「え? ううん。すごく嬉しいよ。可愛いバラの蕾…こんなにたくさん蕾のままのバラを用意するの大変だったよね。ありがとう。ネジ兄さん」
ヒナタは、他意はないとばかりにニコリと無邪気に笑う。
「いえ…そうではなくて! その…ヒナタ様は、花にお詳しいと…まさか、この花言葉は、ご存知ないのですか?」
ネジは、茫然と呟くと、何故か妙にショックを受けた様子でガクリと大きく肩を落とした。
「え? 花言葉ですか? え~と、赤いバラの蕾の花言葉ですよね? そういえば…」
花束を抱えたまま落ち込むネジを見て、不思議そうに小首を傾げたヒナタは、花言葉の辞書を読んだ時の記憶を遡って思い出す。
「…あ! 思い出しました!」
数ある花の中でも有名なバラの花言葉を覚えていたヒナタは、パンッと両手を軽く打ち鳴らして声を上げる。
「ええ!? で、でも…この花言葉が、ネジ兄さんの気持ちなんですか?」
あまりにも突然のネジの告白に、ヒナタはどう反応を返したものかと驚いた顔でそのまま止まってしまった。
「はい。そのつもりで、この花を選んできたのです。ヒナタ様、受け取って頂けますね?」
ネジは、先刻の落ち込みを払拭した真剣な顔で、再びヒナタの目を見つめた。
「う…うん。ありがとう、ネジ兄さん。ネジ兄さんの気持ち…嬉しいよ」
いつになくネジからの熱い視線を受けて、ヒナタはほんのりと頬を赤らめつつ小さく頷いた。
「本当に? ヒナタ様は、喜んでこの花を受け取って下さるのですね?」
重ねて確認するようなネジの言葉に、ヒナタはもう一度素直に頷き返した。
「うん…でも、ネジ兄さん。あなたに尽くしますって、そんな…。まだ私が宗家を継ぐって決まったわけじゃないし、やっぱりなんだか申し訳ないわ」
困ったように眉根を寄せて呟くヒナタの声に、次の瞬間、ネジは再び声をあげる機会を逸してしまった。
「ううん! わざわざ蕾のバラを用意して、こんな風にネジ兄さんが応援してくれているんだもの。私ももっと頑張らないとだね。ありがとう、ネジ兄さん!」
ヒナタは、凛々しい決意でもってネジへ微笑むと、嬉しそうに花束を受け取った。
『ヒナタ様! 違う! それは間違ってはいないかもしれないけれど、俺が聞いてきた花言葉と、なんか微妙に意味が違います!』
たぶんその時のネジの顔は、青ざめていたはずである。
だが、この時ばかりは表情から感情の色を消すことに長けていた忍の習慣が災いした。
無論、ヒナタの誤解を否定したいネジの気持ちは、全く言葉になってはいなかった。
「でも稽古をするまえに、折角だからお花を生けてくるね。お水あげないと…蕾のままじゃ可哀想だものね」
バラの花束を抱いたヒナタは、血相の変わった従兄に気づかぬままニコニコと笑顔でネジに背を向け出て行ってしまった。
『赤いバラなだけじゃ、蕾のままじゃ駄目だったのか!?』
ネジの内部で起きた切なる心の叫びは、ヒナタの耳に届く事はなかった。
* * *
「あ~ビックリした。ネジ兄さんったら、急に花言葉なんていうんだもの…でも、このバラが蕾じゃなかったら…なんて…ま、まさかね?」
ネジと二人でいた道場を後にして、花瓶にバラの花を生けていたヒナタは、思い出したように独りボッと顔を赤らめた。
「まさかね…ネジ兄さんがそんな…事ないよね。きっと私の考えすぎだよ…うん」
ヒナタは、白い肌を耳朶まで赤く染めながら、フルフルと誤解しそうになる自分の豊かな想像力を否定した。
『そう…まさかね』
早朝から思いもよらなかったホワイトデーの贈物を手にして、ヒナタは小さく溜息を吐き出した。
赤いバラの花言葉は…あなたを愛します。
おわり
* * *
ギャグ?オチ?
そんな感じです。
所詮、私が書くとこんなもんなのですって、ええ…(遠い目)
おっかしいな…最初は、甘いバラの香りに包まれて、尚且つチョコ味ならぶいちゅう(←何語?)を目指してたんだけどな。
ま、きっすの味は、食い物というのも何ですし…ね。
いや、たぶんエロイ思考になっちゃうから、自然と歯止めが…ムゴモゴ。
やはり、修行あるのみです~
とりあえず、いまのアンケートで上位4票の甘いネジヒナでした。
すっぱくてごめんなさい。
ちなみに、赤いバラでも色の濃いやつとかだと、死ぬまで憎みます。化けてでますよ。というのも在るらしいです。
つか、この花言葉を調べてみた瞬間に、ギャグに走ったんだろうな私…あはは
[6回]
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【2008年03月06日20:36 】
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