日々のネタなどをメモ書き中
連休後半…ですね。PSPの扱いに不慣れなので、ペルソナはまだ進んでないです。とりあえず分岐点は無事にやれたので、ゆきのさん女王編頑張りまつ。昔の記憶は曖昧でセベクしかやってないはずなんすけど…たしか、色々あるんだよね?まぁ…南条君いるしボチボチでいっか~
『菖蒲湯と柏餅と』仲魔は続々とスペルカード貰って増やしてます。青いお部屋の長っ鼻…主はまだ扉を開けてくれません。早く合成したいな~えへ で、これから小話書きます。危うく忘れるとこだった(笑) web拍手を送る 当時、ネジが三歳の頃の話である。まだ日向宗家の嫡子たるヒナタとの面識はなく、分家としての役目も呪印を刻まれる意味も知らされておらぬまま健やかに育つ幼き子供時代。 穏やかな両親の愛情を受けて、齢も三つと十ヶ月になったネジは、歳の割に言葉達者でその白き眼は賢しく、それでいて子供らしい純朴な笑顔を見せる性格の素直な男児に成長していた。上忍として忙しい任務もこなす父親が、毎年節句のこの時期になると、柏の葉で包まれた餅を手土産に買ってきてくれたものだった。「ただいまネジ。遅くなってすまなかったな」「父上お帰りなさい!今日は菖蒲湯ですよ。ネジが一緒に入って父上のお背中を流しますねっ」母が準備した菖蒲の葉を入れた湯舟へ父子で入るのもまた毎年の習わしで、風呂上がりに父と食べる柔らかな柏の餅と甘い餡とがネジは大好きだった。父の額に描かれた模様に、少なからず興味が沸いて無邪気に尋ねた事もあった。「どうして父上のオデコには絵がかいてあるのですか?」その時の父の反応はどうだっただろう。悲しげに顔を曇らせたか…苦しげに溜息を吐いたか。「ネジ…この額の印の意味は、いずれまた…話すよ」厳しいけれど優しい父ヒザシの息子である事に誇らしい気持ちを抱いていたネジは、幼心にも不用意な質問をしてしまったと敏感に察し口をつぐんだ。 穏やかだった日々…父が側にいて母が笑っていて、そして久しぶりに父子で出掛けた河原までの散歩道。父と手を繋ぎ見上げた青空の先に泳ぐ鯉のぼりに気付いたネジが、アレは何かと尋ねれば、あの時の質問と同じ。又しても父の表情を曇らせてしまう。「節句の飾りだよ…ネジにはまだ鯉のぼりはなかったね」ネジも欲しいか?と困ったように微笑む父を見て、ネジは慌てて首を横に振り、それよりも肩車をして下さいとお願いした。きっと父のように背が高くなれば、鯉のぼりに手が届くかもしれないからと。無邪気な願いに、ヒザシは「よしっ。じゃあネジは父よりも高くなって空まで手が届かないとな」ヒョイと肩へ乗せて貰い、地上から離れまばゆい程開けた世界にネジは歓声を上げた。「父上っ、もっともっと高くっ」父の頭に小さな手でしがみつきながら、何時までもこの楽しい時間が続く事に疑いもしなかった。「次の節句には、ネジももっと背が伸びているだろうし、特大の鯉のぼりを買うか?」けれどその約束は、果たされるコトなく…。 PR |
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