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【2025年05月04日20:49 】 |
パパっこ
週末、やっと我が家も鯉のぼりを飾りました。今年はうーたんが、他のお家に泳いでる鯉のぼりを見て、家も飾る!と面倒くさがって出し忘れてたパパに必死にねだってました。

で、なんとなく小話。今回はネジきゅん。


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『端午の節句』

青空を見上げればハタハタと風に流れる五色の鯉のぼり。白い水飛沫を散らし滝を駆け上がり泳ぐ鯉は、空へ昇る竜の姿にも例えられ、その年男児に恵まれた家庭では、子供のつつがない成長を慶び初節句の祝に飾られる。

───己を秘する忍びには、あまり縁のない行事ではあるが、木ノ葉の隠れ里にも、チラホラと風にたなびく姿が見受けられた。中でも見事なのが、商店街の有志が毎年企画する鯉の流しのぼり。川の両岸へ渡した綱を頼りに、広い空間一杯に整然と並べられた大量の鯉は、数え切れない色を澄んだ青空と川面に映し翻している。

ネジは、どこか憧憬をかき立てるその見事な風景を、足を留めて見つめそっと目を細めた。数日、里外任務についていた帰り道…日向の屋敷までの道程にあるこの風景は、ほんの十年前から始まったそうだ。最初の頃こそ、ほんの十匹だった鯉は、年を重ねる毎に数を増やし、今では寄贈品も加みして二百程にもなり、この季節の名物行事にまで成長したのだった。
これだけ大量の鯉のぼりを準備し、川面に吊す作業だけでも、相当な労働力が必要となるのだが、毎年身軽で小器用な下忍班が駆り出されて手伝っている。
懐かしいと言うほど生憎、下忍時代のネジがその任務につく機会はなかったのだが、幼い頃に…今は亡き父の背に揺られながら、眺めた景色と重なる。男児の祝いでありながら、決して自宅で飾るコトのなかった鯉のぼりを、父ヒザシと散歩で出掛けた川面で見つけたネジは、好奇心一杯に目を向けて、もっと近くへ行きたいと…むしろ、あの空にいる鯉のぼりを捕まえたいからと、無邪気に肩車をねだったのだった。
当時はまだ、三、四匹だけだった鯉の流し。誰が始めたのか…家で祝えぬ息子の為にか始められた川面の愛しくも切ない立夏の風流。遠い子供時代の記憶。



脳内では、ネジ一歳十ヶ月の頃、丁度ヒナタが母親のお腹にいた日向の双子にとっても微妙な時期なお話。分家のヒザシは、ヒアシの手前、ネジの誕生をおおっぴらに祝えなかっただろうし、節句も自重して飾らなかったのでは…でも、ヒザシだってネジの喜ぶ顔が見たくて息子の成長に感謝したくて、他人のふりしてさりげなく演出してたらなんて…ね。んで女の子が生まれてますます大変なヒアシとヒザシの関係に萌。パパっこネジきゅんラブです!

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【2009年04月19日10:23 】 | 日向小話 | コメント(1) | トラックバック()
コメント
計算間違っ…
あれ~?今、ネジとヒナタの年の差を考えてみたら、ヒナタママが妊娠してる時期は5月でよいとしても、ネジきゅんはまだ十ヶ月くらいか?しまった…補足入れないでおけばよかった(ショボン)
子供の成長って早くて一歳過ぎると、途端に動き回るし喋るし…無邪気に騒ぐし走るし(笑)設定十ヶ月だとまだ赤ちゃんかもな。
じゃあまあ…ネジの年齢は、まだヒナタ様と出会う前で、純粋培養な瞳の頃っつー事でお願いします。しかし、携帯からの更新は、追記できんからキツイよ。も…書き残しあった時はコメント欄使っちゃえ!
【2009年04月19日 11:12】| | 水乃 #990ea13d06 [ 編集 ]
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