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ハナビたんお誕生日おめでとう!
「─あれは、ヒナタ様?」なんだかIさんとこで幸せなお話読んで来たから満足なんだけども! 負けじ魂で祝いますぞ~でも少女でなく、少年ハナビ仕様です(笑) 妄想なので、苦手な方はスルーとお願いします。自分で書いててもよく判らんオチだった(笑) web拍手を送る 短期の遠征任務から帰還した旨を報告しに宗家へ訪れたネジは、日向一族の当主であるヒアシへの面会を求める為、母屋に面した中庭へと足を運んでいた歩みをピタリと止めて呟いた。 その頃、部屋の障子を大きく開けはなし、縁側から中庭を眺めるようにして寛ぐ姉弟の姿があった。ネジの立つ場所は、丁度二人から死角になっているらしく、気安く姉弟の会話が交わされている様子が伺えた。 「…ハナビ、まだ寝むっているの?」 藍色の長い髪を揺らしヒナタが、自分の膝の上でまどろむ弟へ困った様子で問い掛けている。「起きていますよ…でも陽射しが気持ちいいから、もう少しこのままがいいかな」枕にしている柔らかなヒナタの太ももの感触を堪能していたハナビは、口許へうっすらと笑みを浮かべ、無邪気に姉の豊かな腰へ腕を廻して優しく拘束する。「今日はせっかくハナビの誕生日なのだから、お夕飯はハナビの好きなオカズを準備したいのだけど…」「姉さん。それを言うなら、姉さんもせっかくの休日なんですから、今日はもう家事も鍛練も休んでゆっくりして下さい」意外と世話焼きなヒナタの好意を嬉しく思うものの、久しぶりに姉へ甘える機会を手放すのは勿体ないとばかりに、ハナビは力強くヒナタを引き留める。「でも…ハナビ」渋るヒナタに、ハナビはもう一度念を押す。「今日はハナビの誕生日ですから、ハナビが一番欲しい物を姉さんから今貰っているので良いのです」爽やかな口調で断言したハナビは、再びヒナタの膝に頭を乗せてニコリと満面の笑みを浮かべていた。その様子を身じろぎもせず一部始終目撃してしまったネジはというと…。仲睦まじい姉弟の、まるで恋人同士の見せつけるそれのような少々度が過ぎるイチャイチャぶりに、いつも以上に眉間のシワを深くしていた。 その昔、姉弟が座っている同じ縁側で、ヒナタがハナビにしているように…同じような膝枕を幼い従妹にしていたのは、もう遠い記憶の一辺でしかない…。あの頃はまだ、ハナビも生まれておらず、ヒナタと最も親しい間柄なのは唯一ネジであったものを…僅かばかり苛立ちを感じ、ネジは深く溜息を吐き出した。「全く…ヒナタ様も随分とハナビ様に甘い…。あれでは、ハナビ様が姉離れできないままだぞ…」あえて二人に苦言をすべきかとネジは、呆れたように首を振った。 だが、一度心の中に芽生えた疎外感と焦りは、ついに拭えなかった…。 PR |
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