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水乃えんり
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シスコンなハナビとヒナタを愛でつつ、ハナヒナ、ネジヒナ、キバハナ、ヒアヒザなど無節操なCPで、日向一族中心に小話など細々と…。
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【2025年05月04日21:29 】
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ハナヒナ
春コミも終わって、ホゲ~としております。うーたんの入園準備もボツボツ出来てきたし、久々にコネタでも。
気がつけば、梅の花が満開です。
ハナビが、もうすぐ四つの誕生日を迎える春の月のコト。
去年の暮れ、九歳になった少女は、短く切り揃えた前髪を揺らして、何事か真剣な表情で庭を見つめている。
「姉さん?何してるの?」
まだ三つのハナビが、微動だにせずにいるヒナタの姿を廊下で見つけ、不思議そうに目を丸めて幼い口調で姉に尋ねる。「シー。ハナビ…静かに、そっとこっちに来て…」
ヒナタは、口許に人差し指をあててから、そっとハナビを手招きする。沈黙の誓いの後、招かれたハナビは、未熟なり慎重に廊下を歩き…ヒナタの隣へちょこんと腰掛けた。
「ねーなにをみていたの?」
好奇心に満ちた瞳のハナビが、極力小さな声で尋ねると、ヒナタはうふふっと唇に笑みを浮かべた。「ほらっ…見て。梅の木に小鳥が来てるの。咲いた花ビラを食べてるみたい…」
ニコニコと嬉しそうに笑うヒナタの指差す庭先へ視線を向ければ、確かに一羽の鳥が、ちょこちょこと梅の花を啄んでいた。
「ねーハナっておいしいの?」
ハナビは、ヒナタに質問しながら真剣に不思議がる。
「きっと美味しいんだよ。だってあんなに一生懸命食べてるんだもの…」
ヒナタが、そうハナビに答えていた丁度そのタイミング。
「ヒナタ!ハナビ!そんな所で何をしている?もう昼餉の時間だぞ!」
ヒアシの厳めしい声が、低く…それでいて凛としてヒナタ達のいる廊下へ響いた。二人が思わずビクリと体を震わせると、ほぼ同時に小鳥もまた空へと逃げるように舞い上がっていく。「あっ…」とヒナタの喉から残念がる声がもれる。
「お父様…」「父上~」
何時までも昼食の席に来ない二人を呼びにきたヒアシは、娘たちに睨まれ訳が判らんとばかりに、眉間のシワを深くした。
「父上!せっかくトリがきていたのに、にげてしまいました」
捕まえておけばよかったと呟くハナビに、ヒアシは眉をしかめて二人が眺めていた方向を見た。
「鳥は、空を飛ぶものだ…例え一時愛でる為に籠の中へ捕らえても、羽ばたこうとする本能は封じられん。逃がすまいと風切り羽を切った所で、鳥は籠の中で自身を傷付けるだけだ。あの鳥に飛ぶ力があるならば、放っておくがいい…」
珍しく饒舌に言葉を語るヒアシに、ヒナタは驚いたように目を丸め、ついでしっかりと頷いた。ハナビは、まだ名残惜し気に空を眺めていたが、渋々「ハイ」と答えていた。
春の頃…姉と見た梅の花を啄む可愛い小鳥の姿と、逃してしまった口惜しさとが、幼い心へ小さく刻まれた。
[1回]
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【2009年03月23日15:52 】
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